外壁劣化の主な症状
マンションの外壁は、気づかないうちに劣化が進んでしまいます。放置すれば強度不足や浸水、剥落などにつながることもあり、トラブルの原因にもなりかねません。
以下のような症状が現れた時は、外壁の改装・改修時期のサインです。
外壁のひび割れ
ひび割れには多くの原因がありますが、外壁の乾燥・収縮したことで起こるひび割れと、温度変化により歪みが生じて起こるひび割れが代表的です。
ひび割れ幅が0.2mmを超えると漏水量が増大するといわれており、築後8年頃より劣化の兆候が現れはじめます。
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コンクリートの痛み
コンクリート材料が乾燥収縮したり、金属の取り付け部・鉄筋が腐食したりすることより、ひび割れが起こります。このひび割れが大きくなると雨水が浸透しやすくなり、浮き、はがれの段階へと進みます。
モルタルの痛み
コンクリートがひび割れてしまった際には、コンクリート躯体の上に塗られたモルタル素材も割れてしまいます。また、モルタル自体の経年劣化(乾燥による収縮・付着力の低下)によりひび割れたり「浮き」が生じたりしてしまうことも。モルタルが浮き始めると剥落してしまい、事故の危険性も高まります。
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鉄筋の露出・劣化
コンクリートに含まれる塩化物の影響や雨水侵入、鉄筋に対する被り厚の不足などにより、鉄筋が重度に腐食してしまうケースがあります。
鉄筋が露出している場合は腐食が進んでいるというサインですので、非常に危険です。
塗装の劣化・損傷
塗装剤の劣化は、変色やはがれ、ほこりやかびなどが付着するなど、さまざまな原因から起こります。また、塗膜が劣化して白亜化(※)という現象も起きます。
※白亜化とは、塗膜の表面が粉化してしまい、手で触れるだけで粉が付着するような状態のことです。
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タイル張りの痛み
タイルそのものは半永久的素材ですが、ひび割れなどで痛みが出てしまうことがあります。また、起こりやすいのが白華現象(エフロレッセンス)です。白華現象とは水酸化カルシウムが炭酸カルシウム化し、白色物質が外壁に固化してしまう状態のことをいいます。
経年劣化のためタイルが剥がれてしまうと、人身事故や雨漏りを招く原因にもなりますので、適時修繕することが大切です。
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